伝票 印刷

このところ、カーボン印刷のお問い合わせ、ご注文が増えてきました。
とてもありがたいことです。

GW直前にお問い合わせをいただいたお仕事について、お話します。
お電話とFAXでお問い合わせをいただき、お見積もりを提出させていただきました。
その時、お客様が気にされていたことは、カーボン印刷のこと、中央に入るミシンのこと、
それと２ツ折りの製本（用紙B4→B5）についてでした。
２つ折り製本以外は特に難しい作業でもなく、できると考え、受注することになりました。
GW期間に入るため、納期については少しずらしてもらいました。
ただ、この時点で原稿を確認していないことが少々不安でしたが・・・

通常カーボン印刷をお願いされる時は、表面を刷った刷り本をいただき、
カーボン印刷だけをこちらで印刷し、刷り本を送り返すという作業工程が一般的です。
しかし、今回は用紙を用意し、両面１色で印刷し、ミシンを入れ、カーボン印刷をして、
刷り本を送るというご依頼でした。
２ツ折り製本については、カーボン印刷が終わった後に機械に通して２ツ折りはできないため、
お断りしました。これは、カーボン部分に傷が入ったり、製本機械がカーボンインキで汚れたりするためです。
この状況では、手作業で２ツ折りにする方法しかありません。

両面１色刷が終わり、次にミシン入れの作業でしたが、
この後に行われるカーボン印刷や２ツ折り製本にとって、このミシンの位置を正確に
決めることが大変重要で、手間取りました（汗）
それに平板の用紙（コピー用紙のように１枚ずつバラバラの用紙）にミシンを入れると、
ミシン目にふくらみができ、それをなくすためにもう一度ローラーに通して、
用紙をできるだけ平坦になるようにしました。

カーボン印刷は問題なく、指定された位置に印刷できました。
この時に、正確な位置にミシンが入っていないと、２ツ折りにして書いた時に、
カーボンの位置と下に写る部分がずれてしまいます。
この時は、本当にヒヤヒヤの気持ちでした。

刷り本ができあがり、送ろうと準備していたら、
「刷り本の化粧断ち（断裁）もお願いできない？」と連絡がありました。
やはり、カーボン印刷が入り、ミシンが入る用紙を断裁するのは難しいと判断したようです。
納期が少しずれ込みましたが、断裁をして、送りました。

最後までお客様から２ツ折りができないか、お問い合わせをいただきましたが、
手作業になり、時間的な問題もあり、お断りしました。
ただ、何枚か手で折ってみましたが、想像していたよりミシンが利いていて、
折りやすかったので、そのことはお伝えしました。


正直、作業を始めるまでは通常の仕事と同じと考えていました。
しかし、予定していたより難しい作業工程となり、少々反省しております。
やはり、原稿を確認することの大切さを痛感しました。